中原中也さんの"骨"を朗読しました。私が初めてこの詩を読んだ時は、中也さんの激しい自嘲を感じて苦しくなりました。しかしそういった後ろ向きの詩ではないと気づいたのは最近のことです。
言葉のままに読み解くと、詩人は霊魂となって自分の骨を眺めているという詩の内容になりますが、私は何だかそうではない気がしているのです。これは恐らく逆です。汚らわしい肉をまとって生きているのが過去の自分であり、雨に洗われて骨となったのが今の自分ではないのでしょうか。
つまり中也さんは自分の姿を見つめ直していたのです。生きていた頃というのが幸せな時だったのかもしれません。自分なりに答えを出してから録音してみました。ご視聴いただければ幸いです。
そういえば、中也さんの大好きな三つ葉のおしたしを読めて嬉しかったです。実際に口にしてみたいのですがなかなか機会がありません(2023年追記:偶然に食べる機会がありまして頬張りました。とても美味しかったです)。
ユーチューブのご視聴、評価、コメント等、いつも本当にありがとうございます。とても励みになっています。これからも少しずつ前進していきますので、どうぞよろしくお願いします。最後まで読んでくれてありがとうございました。それではまた。
ホラホラ、これが
あのけがらはしい
しらじらと
ヌックと
それは
ただいたづらにしらじらと、
これが
みつばのおしたしを
と
ホラホラ、これが
また