この世界で唯一無二の文学を作り出すこと。それは恐らく全知全能の神として、世界を創造するに等しいことです。当然ながら私には不可能です。もしそれが叶うのであれば、全ての人に笑顔と幸せが訪れる文学を作りたい、と想像するのは雲の上の文学であり、そ…
緩やかに流れていく世界の中では、時間を意識することはないのだけれど、何か予定が近づいてくると少し話が変わってきます。それの時は、目の前に砂時計を置かれたような気分になるのです。 二つの透明な月を繋ぐ管に、刻々と流れていく時の砂、経過時間を計…
鬼気迫るタイトルですね。いつも送っていただいた詩の一部を切り取って題名にしています。匿名さん、この度は詩のご応募をありがとうございました。心を込めて朗読させていただきました。貴方のその苦悩が少しでも安らぐように祈っています。 ラジオトークの…
今日、朗読をしようと準備していたら、舌にできものがあるのに気づきました。ら行を発声すると痛むという事態に困惑しています。何が原因かはさておき、完治するまでは準備段階となりそうです。なかなか思うようにはいかないものですね。何事もそうであるか…
新年明けましておめでとうございます。 新年のご挨拶が出来る場所。それが在るのは幸せでした。今までの私は、なかなかこういう機会がなかったので、このような発表の場にとても感謝しています。今年も飛躍に向けて色々なことに挑戦したり、数多くを学んだり…
今年、最後の記事になります。これまで活動してきた半年間を振り返ってみると、私は夏の始まりに発声や朗読の勉強を始めました。このブログを開設したのもその時期でした。 あの頃は、ただただ漠然と何かを表現したいと思っていました。その表現というのは私…
ついに秋が終わりました。世間ではとうに終わっていたのですが、私の秋が終わったのです。秋が終わると、冬が降りてきました。そう確信したのは、落ち葉が螺旋階段を昇っていくのを見たからです。視界の端からぱりぱりとした、血液の通っていない落ち葉が舞…