中原中也さんの"帰郷"を朗読しました。この詩を丁寧に読み解いて文章にすることが、何だか不思議としたくない心向きにあります。私がここであれこれと解説するよりは「お前は何をしてきたのだと……」の一節について、読み手が胸に手をあてて振り返ってみるのが良いと感じています。恐らくこの詩はこちら側に対する強い問いかけのある詩だと私は思っています。
いえ、それだけですと闇の魔力で消されてしまいそうなので私なりに少しだけ解説してみます(何)。
私がこの帰郷に触れて感じたのは、故郷から旅立った日の出来事や決意、それ対して今の自分は恥じることなく生きているのだろうかという問いかけです。そのように私は真っ直ぐに歩けているのだろうかという自問に、自分自身を見つめ直す機会を与えてもらったような気持ちになるのです。私はこの詩を読む度にいつもハッとさせられています。
故郷とは生まれ育った場所だけではなく、何かの出発点とも解釈できます。「
最後まで読んでくれてありがとうございました。私の故郷は緑と川と、お腹いっぱいのプリンでありました。貴方の故里では今もさやかに風は吹いていますか? 心を込めて朗読しました。良ければきいてください。それでは又。
あゝ
あどけない
これが
さやかに
あゝ おまへはなにをして