宮沢賢治さんの"雨ニモマケズ"を朗読しました。原文のカタカナ表記だと読み難いので、現代風にひらがなと漢字で載せてみました。
この詩を朗読していると、心が洗われるような透き通った気分になります。私はこの雨ニモ負ケズを『いつも誰かを想い、いつも誰かの幸せを願う』と読み解いて朗読しています。
この詩は、賢治さんが亡くなった後に見つかったもので、遺品である黒い手帳に刻み込まれるように書かれていました。恐らくこの詩を書かれた時、賢治さんは明確な死を覚悟していたのだと思いました。賢治さんは元々、肺病を患っていて、身体は決して丈夫でありませんでした。この詩が書かれた1931年(昭和6年)11月には療養生活を送っていたようです。
発表などを考えず、ただ一心に綴った言葉の数々は、時代をこえてもなお私達の心に優しく語りかけています。人の一生とは、健康な体があればそれだけで良い気がします。そして、見返りを求めずに誰かを想えば良いのでしょう。濁りのない、真っ直ぐな気持ちで、世界の平和を願い続けるのです。賢治さん、そういうものに私もなれるでしょうか。
最後まで読んでくれてありがとうございました。心を込めて朗読しました。よろしければきいてください。それではまた。
いつも
あらゆることを
よく
そして
つまらないからやめろと
みんなにでくのぼーと
そういうものに
わたしはなりたい