想望手記

小学5年生で統合失調症を発症しました。このブログでは症状や体験談に加えて、精神障害者の生活をリアルタイムに発信しています。記事の内容が誰かの役にたってくれたら嬉しいです。

想望手記

沈黙の主張

空気のように存在していれば、厄介事に巻き込まれることはない。そう思っていた時期がありましたが、社会というものに溶け込むと、それが一変しました。私は自己を主張をせずに就業規則を厳守し、言われたことを機械のように黙々とやっていました。 毎日が同…

空白の大都会

カーテンを開けると灰色の空が映っていました。責任のない風たちは木々を揺らして、ひゅうひゅうと音を立てて走り過ぎていきます。薄墨の日。あれは笑ってもいないし、ましてや怒ってなどなく、少しばかりの悲しみを含みながらじっと私を見つめているのでし…

妹よ - 中原中也|詩の解説

www.youtube.com 中原中也さんの詩、"妹よ"を朗読しました。普段は、解釈を文字に起こすことはないので、こうしてブログを通して読み解いていく時間が私は好きです。拙い解説となりますが、どうぞ最後までよろしくお願いします。 正当と書いて"あたりき"と読…

世界の終わりと始まり

私がそのお声を知ったのは、cluster(クラスター)という仮想空間でのことでした。パソコンにそのソフトをインストールをしたばかりで、ヴァーチャルリアリティやメタバースなんて右も左も分からない時でした。 ロビーで迷子になっていた私の耳に、不意にき…

同じ型の刻印

いつも雨が降っています。なんてあまりに物哀しく言うものだから、私は降りそそぐ雪片を思わず手の平で受け止めました。それはあまりにも小さく繊細であり、時折、冬の星座のように綺羅びやかに輝きました。たとえこの結晶が溶け出しても、頬を伝ったりはし…