想望手記

小学5年生で統合失調症を発症しました。このブログでは症状や体験談に加えて、精神障害者の生活をリアルタイムに発信しています。記事の内容が誰かの役にたってくれたら嬉しいです。

想望手記

じゅうじゅうにしてあること

 幾何学を"いくなんがく"と読み、認印を"にんにん"と読んでいた私も、今では大分漢字が読めるようになってきました(このだいぶという漢字が、"おおいた"と被ってしまい、不安になる気持ちを理解できる方はいらっしゃいますでしょうか……)。

 

 私は、社会と繋がりを持ち始めた頃から、誰かに教えてもらったり、誰かの会話に耳を傾けたりして多くを学べる機会を得ました。自身が会話に参加するようになったのも、その頃のことで、それまでは視覚から入ってくるもの(主に文字媒体)が主な情報源でした。

 仮に「ほらみて、あれ、あそこだけ、きかがくもようになっているよ!」、なんて会話があったとしたら、私は幾何学をいくなんがくとは読まなかったでしょう。それと同じで「みとめいんおねがいします」、なんて状況があったとしたら、認印をにんにんとは読んでいないのです。

 

 小学5年から引きこもり、自分の見たいものだけを見て、調べたいものだけを調べてきた私に待っていたのは、このような羞恥の連続でした。しかし、どれだけ恥ずかしい思いをしても、あのまま家に引きこもっていたら、私はこの景色を知ることはなかったのですから、決して後悔はしていないのです。

 

 最後まで読んでくれてありがとうございました。ちなみに「巷で流行ってる曲」のような使われ方をする"巷"という漢字。わたくしがどう読んでいたかご存じでしょうか。わぁ、素晴らしい。正解です。そうです、みなとです。それでは又。