想望手記

小学5年生で統合失調症を発症しました。このブログでは症状や体験談に加えて、精神障害者の生活をリアルタイムに発信しています。記事の内容が誰かの役にたってくれたら嬉しいです。

想望手記

ハイカラさんが凍りつく

 一昔前にタピオカが流行った頃、私はそのよくわからない飲み物に、全くといっていいほど興味を持ちませんでした。何か黒いものがつぶつぶしているし、あのようなハイカラ且つ未知なるものは、女学生やらが飲んで楽しむものであり、私にはこの古女房のような缶コーヒーさえあれば良いのです。

 

 と、そう思っていたある日のことでした。私はその日、知り合いの付き添いでキッチンカーの前に並んでいました。列の前後からは、優しげな黄色の声がしていました。その内に自分たちの順番が来て、行列の先でハイカラタピオカティーを手にした私は、ベンチに向かいながらひと口飲んでみました。

 すると、タピオカティーの感想を知り合いに求められたので、「うーん、なんか女子高生の味がしていいかもね!」と高らかに伝えると、並んでいたハイカラさんが一瞬凍りついたあのお顔、「あぁ、早く飲みたいわ……!」と言わんばかりの羨望の眼差しを私は今でもはっきりと覚えています。まだか、まだかと、並び続けている方々の気持ちも考えずに、あのような感想を口にして本当に申し訳なく思っています。猛省です。ごめんあそばせ。

 

 ハイカラといえば、最近、"新しい学校のリーダーズ"をよく聴いています。私がこのグループを知ったばかりの頃は、セーラー服といえば薬師丸ひろ子さんのイメージが強くて(橋本環奈さんが浮かんだ貴方はハイカラさんです)、学校のリーダーズがオススメに出てきても、ぷいっと避けていたのですが、最近、オトナブルーという曲に触れる機会がありました。

 すると、部屋の中で全身鏡を見る度に、左右にステップを踏みながら、首を動かすという癖がついてしまったのです。この曲に恐ろしい中毒性があると確信した私は、さっそく友人や知り合いも巻き添えにしようとに共有メッセージを送ってみると、「それ知ってる」、「は、今さら?」、「セーラー服といえばおニャン子でしょ」、という虚無顔にされるお返事をいただいたので、私はひっそりと学校のリーダーズを聴いて悦に浸ることにしました。なんだか全体的に昭和歌謡っぽくて、私はこの感じが大好きなのです。

 

 最後まで読んでくれてありがとうございました。そうそう、セーラー服と薬師丸ひろ子さんといえば、赤川次郎さんを思い出した方もおられると思います。赤川さんの小説はとても読みやすくて、小学生の頃、部屋の本棚の一角は真っ青に染まっていました。片山刑事の三毛猫ホームズシリーズや、三姉妹探偵団も懐かしいですよね。それでは又。