新年明けましておめでとうございます。
新年のご挨拶が出来る場所。それが在るのは幸せでした。今までの私は、なかなかこういう機会がなかったので、このような発表の場にとても感謝しています。今年も飛躍に向けて色々なことに挑戦したり、数多くを学んだりと、今は地力をいっぱいに育んでいきたい想いです。大好きな近代文学。そして朗読との出会い。そのかけ合わせは変わることなく、これからも電子の世界で表現していきます。
今年は山口県にあります中原中也記念館に足を運べそうなので、今から楽しみにしています。なんでも中也さんの生まれ育った場所に建てられているとか、そのような場所に赴いて何かを感じることで、中也さんの詩をより良く表現出来るようになるかもしれないと、幾分よこしまな考えをしてはいるものの、私はただただ見てみたいと思うのです。中也さんの故郷を見たいのです。叶うならば鎌倉にも行きたいのです。文学の題材になった人や物、場所、色等、それを見るのが一番に良いでしょう。
朗読とは代弁です。僭越ながらそういうものなのです。果たしてそれが私に務まるのかという臆病な気持ち、自信のない態度や声に何一つ宿ったりはしません。きっと満足に出来なくても良くて、ひどく大恥をかいても良くて、大切なのは、今できることを無難にやるのではなく、その時に自分が何をやろうとしていたかを残すことです。出来なかったことを忘れないことです。それで悔しい思いをしたとしても、貴方はきっと、微笑んでくれる気がします。
聴いてください。
2023年、私は朗読をします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。皆様にとって2023年が笑顔の多い素晴らしい一年になりますよう祈念しております。そして、今年も国立和歩をどうぞよろしくお願いします。
国立和歩