しづかにきしれ四輪馬車、
ほのかに海はあかるみて、
麦は遠きにながれたり、
しづかにきしれ四輪馬車。
光る魚鳥の天景を、
また窓青き建築を、
しづかにきしれ四輪馬車。
萩原朔太郎さんの詩集「月に吠える」より、天景の朗読をしました。朔太郎さんの描く景色はこういう感じなのかとドキドキしました。テンポがとても良くて、読んでいると気持ちが落ち着きます。その内に暗唱できそうです。
十一月が終わります。今日はお夕飯を食べながら吉田松陰さんのドキュメンタリー番組を見ました。松陰さんは牢獄にいた時、ふと思い立ち三国志の朗読を始めたそうです。それに対して他の囚人たちは、最初は興味を示さなかったそうです。
しかし一人、また一人と耳を傾ける人数が増えてきて、そうして集まってきた人とコミュニケーションを取っていたそうです。一人ひとりと向き合って丁寧にお話をしていると、教えることばかりではなく、逆に教えてもらうことも数多くあったそうです。松陰さん素敵です。
自分に誠実で在ることの難しさは、誰もが持つ人生のテーマだと思いました。前に一度、山口県萩市の松陰神社に行ったことあります。次に行く時はもう少し勉強をしてから訪れたい想いです。最後まで読んでくれてありがとうございました。ご視聴いただければ幸いです。それではまた。
萩原朔太郎とは
萩原 朔太郎は、日本の詩人。大正時代に近代詩の新しい地平を拓き「日本近代詩の父」と称される。
出生地: 北曲輪町
生年月日: 1886年11月1日
死亡日: 1942年5月11日, 東京都 東京 代田
配偶者: 上田稲子 (1919年 - 1929年)
孫: 萩原朔美
子女: 萩原葉子