朗読をしようと準備していたら、舌にできものがあるのに気づきました。ら行を発声すると痛むという恐ろしい事態に困惑しています。何が原因かはさておき完治するまでは準備だけとなりそうです。なかなか思うようにはいかないものです。何事もそうであるから人生は物語として成立しているのだと思いました。
「空の青さをみつめていると」とくれば谷川俊太郎さんですが、私は先日「空の青さを見つめていると、見知らぬ
それは例えるならそう、初めてファイナルファンタジーのストーリーに触れた時です。あの時と全く同じ感覚でした。目を閉じて心のスイッチをいれるともう一つの世界が存在しているのです。草原を吹き抜ける風、果てのぼやけた地平線、香り立つ草々を照らす光彩、これから大冒険が始まるのだというあのわくわくとした景色に胸がいっぱいになりました。
人は歳を重ねていくと、ロマンティックよりもリアリスティックに変化していきます。それの流れも幾分納得は出来るのですが、私はロマンティックで良いと思っているので、この先もきっとファンタジーの世界をひたすらに愛し続けるのでしょう。
人は誰しも自分だけの世界を持っていて、中也さんも、光太郎さんも、朔太郎さんも、数多の文学人も、自分だけの世界を持っていました。どれも一つのメルヘンですよね。今は舌のできものを治すことに専念します。最後まで読んでくれてありがとうございました。それではまた。