想望手記

小学5年生で統合失調症を発症しました。このブログでは症状や体験談に加えて、精神障害者の生活をリアルタイムに発信しています。記事の内容が誰かの役にたってくれたら嬉しいです。

想望手記

言霊の大切さ

 今日は、朝から農業に精を出していました。温かい土の感触や、秋風の香りに癒やされながら、この冬の間に育てる野菜の下準備をしました。畑にくわを入れて、土を耕す作業を続けていると、頭がふっと真っ白になる時もありますが、収穫祭のことを考えると、よし、もう少し頑張ろうとなるのでした。

 この豊穣の土地は、知り合いの地主さんにお借りしていますが、小作料こさくりょうはいらずに、無償で使わせてもらっています。最近は特に高齢化が進み、農業の担い手がいないので、畑を使用してくれると土も喜ぶとのことで、大変ありがたくお借りしているのでした。これから、多くの玉葱が育つのを見守っていこうと思います。

 昼食は、お弁当屋さんでそれぞれ購入して、景色のいい場所に移動して食べました。農業組全員で、わいのわいの言いながら食べる食事は、一人で食べる時より、何倍も美味しく感じるのでした。

 

 帰り道、ハンドルを握ってのんびりと運転してると、鳥さんの粗相がフロントガラスに降ってきました。その時につい、「わぁ、ついてないなぁ……」と口にしたのですが、その時、助手席に乗っていた奥様に、「今日作業がいっぱい進んだし、お弁当も美味しくて楽しかったのに、ついてないのー?」と言われて、私は思わずハッとしました。

 よくよく考えると、私は今日一日、とても楽しかったのです。それなのに、たった一つしょんぼりがあったくらいで、ついてない日なんて言った自分が恥ずかしくなりました。こんなものは拭けばいいし、今日はとてもハッピーだったのだと、スピーカーから流れていたチェッカーズの曲のボリュームを少しだけ上げて、奥様方を送り届けたのでした。

 

 最後まで読んでくれてありがとうございました。言葉の力を私も信じています。こういったハッとすることを教えてくれる人にいつも感謝しています。それでは又。