想望手記

小学5年生で統合失調症を発症しました。このブログでは症状や体験談に加えて、精神障害者の生活をリアルタイムに発信しています。記事の内容が誰かの役にたってくれたら嬉しいです。

想望手記

秋を探してみます

 せっかくの日曜日だというのに、私は何処にも出掛ける予定がありません。寝巻きのままでどてらを羽織り、ぼんやりとコーヒーを淹れて一息ついています。このちょっといけないことをしている背徳感が、コーヒーの美味しさをより引き立てている気がします。

 はてさて、秋という季節を感じないまま、冬の訪れを感じる気温となっていますが、これについては少々、心当たりがありました。

 

 あれは、九月中旬のことです。連日続く猛暑の中、私はエアコンを切った部屋で汗だくになりながら、「早く寒くなあれ、すぐに寒くなあれ」と、祈祷を繰り返していたのですが、曲がりなりにも、その願いが叶ってしまったのではないかと心配しているのです。

 そもそも私は無信仰ですし、誰様に対して祈ったのかも覚えてはいませんが、とにかく私のせいで、季節が一つ消えてしまったかもしれないのです。

 

 秋というのは、私の一番好きな季節です。夏の始まりから心待ちにしていた季節です。私がどれくらい秋が好きかというと、なんといっても秋に生まれていますし、狂おしい程に読書が好きですし、しいたけは食べられないけど、まつたけは食べられる程に秋を愛しているのです。そのような私が、秋をないがしろにしたことは極刑に値します。その極刑とは、恐らく一週間ピッツァを食べ続けることでしょうか(ああ、想像しただけで1kgくらい太った気がします)。

 冗談は兎も角、異常気象というのはどうやら本当らしいので、これからも出来る限りのエコを心掛けていこうと思います。そしてこの大自然の中で、恥ずかしがりの秋を探してみます。

 

 その内に環境を破壊し尽くした人類はきっと、すべての氷が溶けて大洪水となった地球の上で、醜くも命の選別を始めるのでしょうか。人類が存続する為だのなんだの勝手な理由をつけて、許されざる罪を犯してしまうのでしょうか。私は尚も祈るでしょう。その方舟には、人類以外の全ての生命を乗せてくださいと。

 

 最後まで読んでくれてありがとうございました。この記事は、はてなブログの「今週のお題」に参加しています。お題は「急に寒いやん」でした。ぐっと肌寒くなってきましたので、貴方もどうか暖かい格好でお過ごしください。来年は秋らしい季節が訪れますようにと今から祈祷しておきます。それで赦してください。それでは又。