想望手記

統合失調症と共に日々を生きていくブログです。中原中也さん他、近代詩の朗読も配信しています。

想望手記

AIと朗読

 YouTubeの世界をぼんやりと回遊していたら、合成音声で朗読している動画を偶然見つけました。興味本位で再生してみればいつの間にか最後まで見入っていました。NHKのAIニュースキャスターの技術も加えて、時代はついにここまで来たのかと感心するばかりです。光の速さで移りゆく時代の中、私のようなアナログ人間は超特急の切符を持たずに、夜の帳が下りていくのをぼんやりと眺めているだけでしょう。

 

 私も拙いながら朗読を公開するという活動をしているので、AIで作られた音声については思う所がたくさんあります。しかし近い将来、自分が今必死に練習していることが無駄になるとか、どれだけ己を研磨しても所詮AIにはかなわないのだとか、そういう風には全く思っていないのです。何故ならAIはAIさんであり、私は国立であるからです。それは人同士だとしても決して交わらないのです。そもそも己と何かを比べたりするものでもないと思うのです。

 もっと言うなれば、何かを表現をすることにおいて「AIは人間の真似は出来ないだろう」等という傲慢さも持ち合わせていません。これから技術がどんどん進歩していって、いつかはきっと出来るようにもなるのでしょう。もしかしたら人間よりも広大で優雅な創造をするようにもなるかもしれません。

 私はAI技術を僻んだり妬んだりするのは愚かだと感じています。どのような未来になったとしても自分の培ってきたものを信じる他はありません。その内に人工知能のアンドロイドが街を歩いている日々が訪れるでしょう。そう遠い未来でもないはずです。私はその様子をこの目でしっかりと見ていたいと思うのです。

 

 最近は蒸し暑くてとけそうであります。梅雨が明けてからからっとしたら今年もオートバイと一緒に何処か遠くへ旅をしてきます。何処がいいかなと調べている時間も幸せな気分になれます。それにあと何回私に夏が来てくれるのだろうかと考える歳にもなりました。悔いのないように生きたいものです。最後まで読んでくれてありがとうございました。それでは又。