想望手記

統合失調症と共に日々を生きていくブログです。中原中也さん他、近代詩の朗読も配信しています。

想望手記

才無き性質

 久しぶりに物語を創作をしてみようと思い立って、パソコンのモニターとにらめっこをしているのですが、書いては消しての繰り返しで真っ白しろすけの有様です。そもそも私は詩のひとつも形に出来ないのに、物語なんて書けるのかと問われてしまいそうですが、それはかろうじて創作することが出来るみたいなのです。しかし面白いのかと聞かれればそれはよくわからなくていつも自己満足の作品を書いているのです。美しいものをただ美しいと書くだけの私の創作は、創作とは言えないものなのかもしれないです。

 

 前に人づてに聞いたことがあります。一部の読み手が求めているのは綺麗なものを醜くおとしめたり、時には理不尽に破壊したりと、そういった退廃的な世間の裏側とも言える場面らしいのです。それを聞かされた時に私はどうにも恐ろしい気分になりました。思い返せばこの世界には背筋が凍る場面がたくさんありました。

 肉食昆虫がいる檻の中に生きたセミを入れて捕食させる動画が人気だったり、有名人のスキャンダルを面白可笑しく編集した動画が何百万と再生されていたりして、私は怖くなって動画サイトを閉じるのだけど、それはすぐに別の何かに姿を変えて私の瞳に写って焼き付けられるのです。

 

 そういった意味も踏まえてこの現代を大変生きづらいと感じています。でも私はきっと何処に行っても生きづらいのだと思います。そしてこの先も誰かに求められる文章を書くことは出来ないのかもしれません。それでもメガネのない世界を書き続けたいと思っています。創作はまたの機会に。

 最後まで読んでくれてありがとうございました。貴方が読んでくれていることが嬉しくてたまらないです。それでは又。